エンゼルフォレスト那須白河(福島県天栄村) 20年1月その1

ジョー坂東

2020年01月04日 00:42

あけましておめでとうございます。常磐道でキャンプに出掛けるオヤジ、ジョー坂東です。
2020年1月1日(水)から2泊3日で「エンゼルフォレスト那須白河キャンプ場」(福島県天栄村)に行ってきましたので、ご報告します。

前編たる本稿では、初めての雪中キャンプを行うに至った想いや成り行き、その顛末などをかいつまんで書いてみることといたします。

今回のキャンプの目的


当初、年末年始の9連休は、私の父親の出身地である兵庫県に墓参りに行く予定でした。
ところが、クリスマス前に私がインフルエンザをもらってきてしまい、それを家族に移したため、皆、咳をしたり寝込んだりで、当初のスケジュール通りには出発できず、兵庫行きは中止せざるを得なくなりました(当地の住環境が良好とは言えないため、病み上がりに弾丸ツアーするのはリスクが高かったのです)。
しかし、9連休をずっと家で過ごすわけにいきませんし、10~12月の激務で蓄積した疲労や腰痛を除去する必要がありました。
そこで、「①温泉リゾートで心と身体を癒す」のが、今回のキャンプの第一の目的となりました。

そして、もう一つの目的が、「②娘たちに雪遊びさせる」ことでした。
私は北海道育ちのため、雪のある生活を「当たり前」に経験していますが、娘たちはなかなかその機会がありません。
もちろん首都圏でもたまには雪が降ったり積もったりしますが、あくまでも普段の都会生活の中でのこと。
娘たちには「自然」に近いところで雪を感じて欲しかったのです。

家族全員の体調が上向いてきた12/28にホームページで「エンゼルフォレスト那須白河」の空き状況を調べたところ、12/31大晦日のみ満サイトでしたが、その前後は空きがありました。
そこで、1/1~3の2泊3日で予約を入れ、急遽、初の雪中キャンプの準備をすることとなったのです。

余談ですが、12/30(月)に柏市のアルペンアウトドアーズフラッグシップストアへ雪靴などを買いにいったところ、拍子抜けするくらいガラ空きでした。

今回のキャンプの不安点


さて、上記の成り行きから初の雪中キャンプが決定しましたが、当然、不安は山積みでした。

まずは、「①家族の健康状態」です。
熱は下がったとは言え、家族全員、1週間以内に38℃超の発熱があり、体力が落ちています。また、全員、喉の調子が悪く、ケホケホ咳をしています(私は持病の蓄膿症のせいでもありますが)。嫁は、よりによって、出発前夜の大晦日に午前3時まで職場の課題レポートを書いており、絶望的な寝不足(前日まで毎日9時間寝ていたので、かなり自業自得)。
非常に不安な出発となりました。

次の不安が「②風対策」。
我が家のテントは2-3人用のオガワ「ヴィガス」とDOD「カンガルーテントL」。いわゆる「おこもり」ができるほど広くありませんし、耐風性能が良いとも言えません。もし絶えず冷たい風にさらされたら、今回のキャンプはずいぶん惨めな、そして危険なものになってしまうでしょう。

そして、不安の3つめが、「③寒さ対策」。
我が家の暖房器具は、湯たんぽ、電気毛布、布団乾燥機、センゴクアラジン(カセットガス使用のストーブ)のみ。寝床の快適さにはいちおう自信がありますが、起きて活動している間の備えが十分とは言えません。
そこで、実は年末に、とある暖房器具を購入していたのですが、これを試験運用する余裕がなかったため、ぶっつけ本番で使うこととなってしまいました。

さあ、目的は達成できたのでしょうか?


結論から言いましょう。

第一の目的、「①温泉リゾートで心と身体を癒す」。これは「概ね成功」となりました。
滞在中、温泉には5回入ったほか、プールでも3回泳ぎ、腰痛がずいぶん収まりました。



(写真は公式ホームページよりいただきました。)

咳の方は、家族全員、完治には至っていませんが、少なくとも娘たちは穏やかに眠れるようになりました。
※ 滞在中、できるだけマスク着用を心掛けてはいましたが、周りの皆さまにはご不快な想いをさせてしまったかと思います。この場を借りて、お詫び申し上げます。

第二の目的、「②娘たちに雪遊びさせる」。こちらも「概ね成功」となりました。
プールに3回出掛けた分、雪遊びの時間は少なくなってしまいましたが、それでも雪を投げ、

斜面を滑り、

氷で転び、雪に囲まれた時間を楽しんでくれたようでした。

心配事は、どうなった?


まず、「①家族の健康状態」は、上記のとおり、完全に良くなったとは言えませんが、何と言っても、悪化しなくてよかったです。

②風対策」は、結果的に杞憂に終わりました。

出発前の天気予報でも、風速は総じて2~3mと示されていたので、まず大丈夫だろうとは考えていたのですが、実際に風に困らせられることはありませんでした(強いてあげれば、撤収作業中にペグを抜いたテントが風であおられましたが)。

③寒さ対策」は、「1勝2敗」で、課題が残りました。

「1勝」は、上述の「寝床の快適さ」で、暖かく快適に寝ることができました。

(写真はイメージ画像です。)

「2敗」のうち1つは、いわゆる「宴会幕」であるオガワ「ヴィガス」の寒さ。
センゴクアラジンは目盛りを「強」に設定しても、ほんのり暖かい程度。

調理道具であるEPIガスストーブを点火して、ようやく上着を脱いで過ごせる暖かさになりましたが、膝下がどうしても冷え込むため、座ってゆっくり過ごすことができませんでした。


そして、もう1つは、新しい暖房器具兼調理器具である、ホリデーロード社製「下町ロケスト3ウェイ」を、上手に扱えなかったことでした。

おそらく初めは、薪が太過ぎた、そして薪を奥まで突っ込み過ぎたのが原因と思われます。不完全燃焼ばかりで煙が多く、まったく暖を取るどころではありませんでした。

3回目の挑戦でまあまあうまく点けることができましたが、暖かいのは火のすぐそばのみ。
暖房器具として当てにしていたのが、すっかり「ハズレ」てしまいました。
※本来は現物を確認してから購入すべきところ、年末の慌ただしさでタイミングを逸してしまったのです。つまり、自業自得。

前編まとめ


初めての雪中キャンプ。終わってみれば、「案ずるより産むがやすし」でした。
家族全員、じゅうぶん楽しみましたし、娘たちは「また行きたい」と言ってくれています。
ただし、天候については、運に救われた部分が大きいです。もっと降雪が多かったら、もっと風が吹き続けていたら、無事では済まなかったかも知れません。
特に、寒さ対策については、大きな課題が残りました。いくばくかアイデアはありますので、次のキャンプで試してみたいと思います。

今回は文章多めの、いささか私的なレポートとなってしまいました。
後編は、いつもどおり時系列レポートをお送りいたします。

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